Case01|さなぎ羅編(全4話)/第3話
前回、さなぎ羅氏はClaude Codeを使い、サイトそのものを作る側へと足を踏み入れた。
サーバーを移す。
WordPressテーマを作り直す。
プラグインを作る。
データ構造まで変える。
「作れるもの」は、一気に増えていた。
では、その次に何を作ったのか。
答えは、ひとつのサイトの続きを作ることではなかった。
1週間で、6サイト作った
2026年2月19日。
さなぎ羅氏は、新しい実験を始めたことを公開した。
アダルトアフィリエイトの自動投稿サイトを、複数運営する。
それまで本人がやってきたのは、人力でレビューを書くスタイルだった。
本人によれば、レビュー1記事を書くのに3時間ほどかかっていたという。
今度は違う。
APIから商品情報を取得する。
記事を自動生成する。
タグも付ける。
サイトへの投稿まで自動化する。
Claude Codeを使って、サイトを作るところから運営まで自動化できないか試し始めた。
ただし、最初から闇雲に数だけ増やしたわけではない。
本人は、最初の3日ほどを市場調査と競合分析に使ったと書いている。
どのジャンルを狙うのか。
競合サイトはどう作られているのか。
やりたいことをプログラムで動かせるのか。
それを確認してから作り始めた。
そして、プロジェクト開始から1週間。
立ち上げたサイトは6つになった。
動画系が2サイト。
同人系が4サイト。
1サイト目は、テンプレートや自動投稿の仕組みをゼロから作ったため、本人説明で約1日かかった。
ところが2サイト目以降は、そのテンプレートを横展開できるようになった。
本人によれば、サイトを立ち上げて、最初の記事を数十本投稿するところまで30分もかからなくなったという。
第2話で広がった「作れる範囲」が、今度は「作る速度」にもつながっていた。
なぜ、サイトを増やしたのか
サイトが簡単に作れる。
だから、とにかく増やす。
本人の説明は、そこまで単純ではなかった。
2月19日の記事で、さなぎ羅氏が大量サイト運営のメリットとして挙げていたもののひとつが、
「生のデータを集めること」
だった。
どのジャンルが伸びるのか。
どのSEO施策が効くのか。
1サイトだけでは判断しづらいものを、複数サイトで比較する。
そのデータをAIに渡して、分析や改善につなげる。
そんな運営を考えていた。
実際、この時点では6サイトすべての準備が終わっていたわけでもない。
2月19日時点で、2サイトはまだアフィリエイト審査が完了していなかった。
本人自身も、
大量サイト運営が本当に有効なのかは、データを見ないと分からない。
という立場だった。
まず作る。
データを集める。
その結果を見ながら判断する。
その実験が始まったばかりだった。
1か月後、6サイトは9サイトになった
次に本人が進捗を公開したのは、2026年3月28日。
自動投稿サイトを始めてから、約1か月半が経っていた。
サイトは6つから9つに増えていた。
同人系が7サイト。
動画系が2サイト。
記事のタイトルと本文はLLMで自動生成。
タグ付けも、APIから取得した情報をそのまま使うだけではなく、作品説明文やサンプル画像をAIに読ませて付ける仕組みを作った。
作る仕組みは、かなり形になっていた。
一方で、売上はまだ小さかった。
本人が公開した数字では、
2月 1,155円。
3月は、3月28日時点で2,618円。
クリック数は、1日20件ほどだった。
9サイトを作れるようになった。
記事も自動で増やせるようになった。
でも、この時点で「9サイト作れたこと」と「事業として大きく稼げたこと」は、まだ同じではなかった。
作れるようになって、別の問題が見えてきた
3月28日の記事で、本人はひとつの壁について書いている。
記事を量産するだけでは、差別化できない。
自動投稿サイトでは、同じAPIから商品情報を取得する。
扱う商品も似る。
サイトの構造も似やすい。
本人は、9サイトを運営する中で、
「このサイトじゃなきゃダメ」
という理由を作りづらいと感じていた。
もうひとつ本人が挙げたのが、Googleへの依存だった。
本人説明では、当時のアクセスのほぼすべてがGoogle経由。
検索から来る。
記事を見る。
そして帰る。
サイトをたくさん作る仕組みはできた。
記事を増やす仕組みもできた。
次に必要になったのは、
「また来たい」と思ってもらう理由だった。
次に考えたのは、サイトを増やすことではなかった
そこで本人が考え始めたのが、
UGC。
ゲーミフィケーション。
オリジナルキャラクター。
だった。
作品へコメントする。
AIが付けたタグの間違いをユーザーに報告してもらう。
作品を評価する。
そうした行動に経験値を付け、レベルが上がる。
ランキングを作る。
オリジナルキャラクターも組み合わせる。
検索から一度来て終わるサイトではなく、ユーザーが参加して、また戻ってくるサイトにできないか。
そんな構想だった。
そして、その拠点として作ったのが、
「美少女Vibes」
だった。
ただし、この時点ではまだ「構想」だった
ここは分けておく必要がある。
2026年3月28日時点で、美少女Vibesには9つのサイトへのリンクが置かれていた。
サイト自体も公開されていた。
ただし、本人が構想していたコミュニティやゲーミフィケーション機能まで完成していたわけではない。
本人自身、
「今はまだティザーのランディングページしかありません」
と説明している。
UGC。
レベル。
ランキング。
ガチャ。
オリジナルキャラクター。
これらは、これから作ろうとしていたものだった。
9サイトを作った。
記事の自動投稿もできるようになった。
それでも、3月28日時点の売上はまだ数千円だった。
そこで本人が考える問題は、
「どうやってもっと作るか」
から、
「どうすれば、このサイトに来る理由を作れるか」
へと変わり始めていた。
作れるものは増えた。
作る速度も上がった。
次は、それを本当に事業へ変えられるかどうかだった。
その答えが見えてくるのは、もう少し先になる。
第4話へ続く。
副業負け犬40歳|やすおの再挑戦ブログ